アルコール依存は悪魔に取り憑かれた病気⁈
日本の社会にいると、職場で二次会などでだらしなく酔う人をよく見かけていたものの、あの人はアルコール依存症ね、という会話はしたことはあまりありませんでした。
今思うと、あの人も、亡くなってしまったあの人も、きっとアルコール障害だったんだろうなと思います。
アルコールという言葉の語源
アルコールという言葉の由来はアラビア語でal-ghawl 、精霊 (spirit) や魔人 (demon)だという話を聞いて、心底納得しました。
心が持っていかれる、悪魔に変わってしまう、そんな危険が待っているのです。
飲みすぎている時のダンナの顔、姿、言動、自分の夫とは認めたくないくらい嫌い。
本気でデビルだと思う。
実は本人もそれを分かっているようで、
「僕の中のデビルが出てくる」という発言をしたことがあるし。
もともと結婚したのも、愛情深く、笑顔が好きだったのに、飲んだ時のあまりもの変容ぶりに、なんて過ちをしてしまったんだ、と思うこともしばしばあります。
私にとってのデビル症状
彼のデビル度を表すものは、
1. とにかく自分勝手、自分中心
2. 話のすり替えがプロ級
3. なんでも思い通りにならないことは妻のせい
4. 腹を立ててすぐにどこかに出かけて帰宅するのかどうかも不明
5. ヒートアップすると暴力
6. 言葉の暴力ともいえる、侮辱、皮肉は毎日
7. 被害者妄想がすごい
8. 常識では考えられない行動に出る
9. 自分はいつも何かに対して怒りを抱えているのに、私に「君には問題がある。アンガーマネジメントに行け」と言う
10. アルコール中心だと食事を摂らない。一緒に普通の生活を楽しめない
まだまだあるのですが、悲しいのは最後の10番。
結婚てそれぞれが自立していて、1人でも生きていけるけど、一緒だともっと楽しくなるよね!
ということだと思うのですが、ほとんどお酒を飲めない私にとってみれば、毎晩のように「お腹空いてない、夕食いらない」という状態では、なんで一緒にいなきゃいけないんだろう?と思うのです。
悪魔に取り憑かれたのは幼少の頃だった?疑惑
夫がアルコールを飲み出したのはおそらく10代後半だと思いますが、私が疑っているのは、元々の精神的な問題はもっと遡るのでは?ということ。
両親は離婚しており、母親も素晴らしい母親だったとは言えない環境。
よくありがちな、「愛情不足」で育ったため、アダルトチルドレンの症状なのではないか?
または境界性パーソナリティ障害?
今までいろんな本も読みましたが、どれもこれも当てはまる気がして答えは出ません。
カウンセリングを受けて欲しいけれど、英語しか話せないし、かかる費用もなかなかのもの。
もともとある精神疾患が、何年もかけてアルコール依存症で更に酷くなっている気がしています。
それぞれのデビル症状がより酷く、より根深く。
それに伴い、私自身のメンタルがぼろぼろに崩壊していく感触があり、毎日何かしらの理由で涙が出てしまう、そんな日々を自分でも危険だと認識してきました。
彼の治療は大切だけど、私は自分の健康を自分で守る必要がある。
もっと自分を大切にしなくちゃ。
それが2019年の課題です。
やっと連れていけた病院は・・・
外国ではアルコール依存症にはリハビリ施設、日本は精神科
何年間も私を含む周囲を呆れさせ、困らせてきた夫。
友人は簡単に去っていくことが出来ても、家族はそうはいかないのです。
もーーーっ!限界。
と思ったことはもちろん頻繁に。
そして離婚する!と叫んだことも数え切れず。
家から追い出そうとしたことも何度も。
そんな夫がやっと今年の夏、病院へ行くことを了承しました。
それは、私のことを殴って肋骨にひびが入ってしまったことがキッカケだったかな。
英語が出来るお医者さんを探しに探して、やっとアポイントを入れた日を心待ちにしていたのですが・・・
その日は朝から機嫌が悪く嫌な予感。
そして、問診票を書くときもふてくされ、診療科の名前を見て「なんで精神科なんか連れてくるんだ!」と。
いやさ、アメリカだったらリハビリ施設とかがいっぱいあるかもしれないけれど、日本ではアルコール依存症の治療は心療内科、精神科の中にあるのよ、と言っても聞きやしない。
案の定、英語が出来る、はずの先生は決まった質問を何度も聞き返すだけで、そして本人もふてくされているためにコミュニケーションにならず、最後には
「だから、薬くれるの、くれないの!?」
などという暴言を吐くために終了。。。。
せっかく病院まで来たのに、先生にも
「あんな状態で薬を出すのは大変危険です。処方できません。」
と断られる始末。
再挑戦、別の心療内科病院へ
英語が出来るところ・・とこだわるからチョイスが少なくなるんだわ、と悟った私は、今度は通いやすいところを探すことに。
どっちにせよ、最初は付き添う訳だから、訳せばいいか、ということで。
その病院の先生は、なんとなくだるそうな感じのお医者さんだけど、ゆったりとした感じで質問をしてくれました。
「で、辞めたいの?お酒」
「ちゃんと眠れている?」
「手の震えとかは?」
私はなるべく答えないようにして、本人が英語で答えるのを忠実に通訳。
とりあえずは、いきなり抗酒薬ではなく、「お酒を飲みたい欲求を押さえる」薬と睡眠導入剤を処方してもらいました。
これでうまくいくのか?
アルコール依存症の夫との生活 -ブログに綴ることを決意した満月の夜
外国人の夫と結婚して6年。
最初は文化も違うしね、育った環境も違うしね・・・
などと自分の心をごまかしていたのですが、ここ1年、明らかにアルコールによる障害がひどくなっている事に危機を覚えていました。
ブログ開設にあたり「はてなブログ」を選んだのは、やはりアルコール依存症で苦しむ人のブログをはてなブログで読んだから。
切ないなあ・・・
と思いつつ、そうやって私というアルコール障害を持つ者の家族に少しだけ安らぎを与えてくれました。
私のブログも日々の葛藤と闘いを綴りつつ、いつか誰かの役に立てたらいい、そう思います。
言動がおかしい・・
ビールを果てしなく飲める夫。
何年か一緒にいるうちに、沸点とも言える、
暴言、苦情、他人への責任のなすりつけ、下手すると暴力が出てくるのは、このくらい飲んだ時、というのが分かるようになりました。
こればかりはお酒の種類もあるし、人によるのだと思いますが、ウチの場合は500mlのビールを6缶パックを終了する頃。
これに日本酒などが加わると手に負えないことに・・・
以前より悪夢を見てうなされたり、眠りが浅い人でしたが、ここ1年くらいは明らかに常識のなさすぎる言動が目立ち、私も心身ともに疲れ果てていました。
たとえば・・
・ キッチンに、裸で座り込んでタバコを吸っている時とか
・ 腹を立てて、私が大事にしているお皿を割ったり
・ コーヒーやヨーグルトを部屋中にぶちまけたり・・
本当に頭にくることばかり。
そして私も怒りがマックスになってくると大喧嘩となり、力いっぱい殴られたりして青あざをつくったり、肋骨にひびが入ったりしたこの夏、いよいよヤバイ・・と思い始めました。
アルコール依存症は病気だと分かっていても
日本では、アルコール中毒、いわゆる「アル中」と言えばなんとなくホームレスだけのことだと思われていたりしますが、アルコール依存症は病気です。
しかも他のやっかいな精神疾患がトリガーになっていることも多く、表面だけを治療してもなかなか根本的な解決にならないことが多いように思います。
普通の病気であれば、治療に一生懸命積極的に取り組み、そしていたわるのが夫婦。
そう思っても、アルコール依存症患者との生活というのは、想像に絶するほどの辛さと心の痛みがあります。
だんだん、私が私自身でなくなっていく怖さ。
彼の病気が生活の一番の関心事になるふがいなさ。
自分が幸せでないことへの問いかけ。
それでも夫婦だから私が責任を持たなくてはならないのか?という心の葛藤
そんな思いが結構限界にきてしまったこの頃。
やっとのことで、夫が病院に行くことを了承し、断酒をスタートしたところです。