アルコール・薬物依存症の再発予防ガイド 〜 Staying Sober
参考本やインターネットの情報が少ない日本のアルコール依存症関連
夫のアルコール依存症に悩みはじめてから読んだ本はたくさんあります。
・パーソナリティ障害に関するもの
・マニュピュレーター
・アンガーマネジメント関連
・日本のアルコール障害専門医の診療例の本
・AAミーティングのBig Book
などなど。
だけど、どれもなんだかしっくりこない感じがしていました。
そんな中、ど直球で入ったのがこの本。
「アルコール・薬物依存症再発予防ガイド ソブラエティを生きる」
テレンス・T ・ゴースキー、マーレーン・ミラー著
梅野 充 訳
英語の題名は
Staying Sober
A Guide for Relapse Prevention
そうなのです。
Staying Sober 、飲まずにいられることが唯一の生きる道なのです。
以前は再発を防ぐも何も、まだ断酒出来ていないので、この本が目に入らなかったのかもしれません。
今、なぜこの本が頼りになるかと言うと、離脱時期にどんな状態になることが予想されるか、中長期にどんな症状があるか記載されているので、何か夫が理不尽な言動をしても頭にきにくくなるのです。
何が起きても当面病気のせい、と思う方が私の精神安定にも良いのです。
そして、ちょっとでもいいことがあった時、素直に喜べます。
先日は心から I’m sorryと、ある事を謝ってくれたし、今日はある儲からない仕事の依頼を社会的意義のあることだからやってみたい、と言ってみたり。
ちゃんとやり通せるか、その気持ちを持続出来るかはまた別の問題なのですが、これは1日1歩ずつ、One Step at a Time, 進歩です。
PAW ( Post- Acute Withdrawal ) 急性期を過ぎた後に起きる症候群
断酒後、1〜2週間で現れて3〜6ヶ月でピークに達するというPAWの症状には次の6種類があるそうです。
1. 思考のくもり
2. 記憶の問題
3. 情動面における過剰反応と無反応
4. 睡眠障害
5. 体調管理の問題
6. ストレス対処能力の低下
あ〜、どれもこれも心当たりがあるなぁ、と思います。
食事は飲み続けている時はほとんど栄養のあるものは食べないし、ビール腹がだらしなく出ているしね。
眠れない、落ちていくなどの悪夢を見る、ストレスは身近にいる私にサンドバッグをぶつが如くぶつける....
最初の「飲みたい欲求を抑える薬」は、結局飲み忘れたり、敢えてのまなかったりで役に立たず、2週間ほど前から自ら「強い薬にしたい」と言って抗酒剤に変更しました。
それから毎朝お薬をいただいているようです。
PAW症状のピークとやらが来るのが怖いけど。
心の準備はしておこう、と思います。