ダーリンは外国人◆アルコール依存症克服チャレンジ

西洋諸国では、アルコール依存症は立派な病気であり、リハビリ施設も充実しています。外国人の夫との日本での生活は、何かとチャレンジばかりです。

曇り、雨、嵐・・・まれに晴れ。

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アルコールを断ってからの不安定

 

離脱症状というと、手が震える、幻覚が見える・・・などが思い浮かぶと思いますが、断酒してから2ヶ月半たった今も精神的に安定しない夫を冷静に見ていて、本で読んだPost-Acute-Withdrawal Syndrome (PAWS) を思い出しました。 ある英語のサイトを見ると、2段階あると書いてあります。いわゆる急性の離脱は数週間だけど、第二段階である離脱後の離脱症状はより精神的なものがあり、2年間ほど続くというもの。

彼のいとこは、3年間ほど断酒が続いていたのにコロナで休職になったりしているうちについまた飲んでしまったというから、本当に再発は侮れないです。

 

この英語サイトにある説明では、次のような症状があるとのこと。

  • Mood swings, anxiety, irritability (気持ちのアップダウンが激しい、不安、イライラ)
  • Tiredness, variable energy, low enthusiasm(疲労、エネルギーや熱意の低下)
  • Variable concentration(集中することが難しい)
  • Disturbed sleep(不眠)

自覚することが大事なのに・・・

夫の場合問題なのは、私から見るとこれらの症状が明らかにあるにも関わらず、「もうシラフなんだから僕はまとも」と思っているところにあります。

離脱症状に関して真面目に学んでいれば理解できると思うものの、自覚がないので本当に面倒。 AAミーティングに行ってくれれば、他の人からも学ぶだろうに、それも行かないのでサンドバックになるのは私です。

イライラしている夫にまともに立ち向かっていくとこちらのエネルギーは激しく消耗し、そして不毛な努力をすることに対して馬鹿馬鹿しくなって何もかも投げ捨てたくなります。

今日はふと我に返って、PAWSなんだから仕方がない、まともに立ち向かうべきではない、と考えたら少し気持ちが楽になりました。

 

家族は、自分自身の幸せや気持ちが良いこと、趣味を忘れてはいけない

アルコールからの離脱が生活の第一目標や関心ごとになってしまうと、家族はいろいろなことに消極的になります。 パーティのようなところに一緒に出席するのも、お酒のある場所に行くのは危険、ということでお断りする、友達からの誘いは、「私がいない間に飲んだら・・余計面倒」と思い、日程を繰り延べたり。 

そのうち、自分自身もなんだかやる気がなくなってきて、好きだったお稽古事に身が入らなくなり、つまらなくなったりしたことも。

ある時、それでは本当に自分らしさを見失ってしまうと危機感を感じました。

今は、なるべく一人で外にも出かけるし、友達とも夫に遠慮なく会います。近頃心から笑顔になったのは友達といる時くらい。

いつからこんなになってしまったのだろう?と悲しくなります。

 

少しでも気持ちよく生きるために

家族が巻き込まれて一緒に精神的に参ってしまわないためには、自分自身をきちんと取り戻せる場所が必須だと思います。 以前は会社にいけば日中は仕事に集中して家のゴタゴタは忘れられたのですが、今はほぼリモートワーク。 顔を付き合わせる時間は多くなったのに、コミュニケーションできている時間はより少なっているような気もします。

会社にはほぼ行かないとなると気分転換はやはり女友達との会食や、趣味の時間。

今日は久しぶりに一人で自転車で川べりに行ってきました。一人用のピクニックシートを敷いて、Spotifyで音楽を聴いて緑を眺めている時間・・・

そうしているうちに、以心伝心のように夫の兄弟からの電話。 大変だよね、一人で格闘していて・・・と共感してもらったのと、「今起きていることは君のせいではないからね。」と言ってもらったことで心が落ち着きました。

人は一人では生きてゆけない・・・

みんな支え合って生きている、と思います。