ダーリンは外国人◆アルコール依存症克服チャレンジ

西洋諸国では、アルコール依存症は立派な病気であり、リハビリ施設も充実しています。外国人の夫との日本での生活は、何かとチャレンジばかりです。

DVで被害届を出すのか、出さないのか?

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コロナで家で過ごすことが多くなり、全世界的に配偶者へのDVが増えているという。DVにもいろいろとあると思うけれど、私は身体が明らかに傷つくもの以外にも、心にダメージを受け続ける言葉の暴力も立派にDVだと思う。怪我は外科にいくことになり分かりやすいけれど、心の病にかかったらかなりやっかいだ。

 

ウォッカが仲間入りしてからというもの、飲んだ時の醜態がひどくなっているのは前回書いたかもしれないけれど、暴力もより頻繁になっている。それも、「今回は肋骨にはひびはいっていないし」とか、「顔にアザはできなかった」などと密かに正当化しようとする自分が信じられない。

 

その日は・・・何が違ったのだろう?

数年前に何度か警察に助けをもとめた際、結局将来のことを思うと踏み切れず、被害届も出さずにまた数日で夫を家に入れてしまった私。担当の怖い刑事さんは、もう呆れていて「もうこの件では迷惑かけません」という同意書にまで捺印させられたので、なんとか自分で対処しようとしていた。

夏も終わろうとしているある日、病院に行く予定で家を出た夫。一緒に出るはずだったのに、「タバコ吸うから先に出る。駅で会おう」といって出て行ってしまった。

慌てて仕事を片付けて10分後くらいに追いかけた私は、駅前でコンビニに入る夫を目撃した。そして予想通り、朝だと言うのに、レジにウォッカの瓶をおく夫・・・・

介入して購入を止めさせたことから口論となり、病院にももういかないというので、私も頭にきて何かを言い返したと同時に路上で殴られた。

さすがに今まで外で叩かれたことはなかったように思う。ふと我に戻り、ここはやり返したりしてはいけない・・・と冷静に思い、「交番に行くから」と行って一直線に近くの交番へ向かった。

その交番から以前お世話になった生活安全課に電話が繋がり、以前の同じ怖い刑事さんが「だからーーーーー、今度は被害届出す気あんの?」と。

ここのところ心も体の疲れも限界にきていたこともあって、「出します」と言った。

 

女性の刑事さんの説得

警察署の話を聞いてくれる部屋で、私は相当悩んでいたと思う。女性の刑事さんに「私たちはあなたのことを思っていっているんです。今回は被害届だした方がいいと思うよ」と言われ、本当にそうだ、と思いながらもふっきれない気持ち。

ずっと悩んだり、涙ぐんだりしているうちに何かが吹っ切れて、被害届を出すことに同意した。被害届=逮捕 である。

これで、日本人帰化申請する夢も消えたな、などと思いながら・・・ でもさらに先まではこの時は考えていなかった。

とりあえず、暴力的で手に負えなくなっている夫を警察が連れて行ってくれる、それだけ。今日から遡って過去1週間で、思えば夫が暴力的になったのは3回目。顔にアザができなくても、胸は今でも痛いし、腕にアザもできている。ある意味、リモートワークで本当に助かっている。心配事など何もない、という風情でビデオ会議に出れば良いし、仕事は仕事でちゃんとできている。私はいったいいつからこんなに人生をぐちゃぐちゃにしてしまったのだろう?

 

とにかく逮捕されるまでは家に帰らないように、と言われ、指示通りファミレスで電話を待つ。結局、夜10時半ごろ、やっと帰宅できた。

 

夫はとうとう、私が被害届を出したせいで暴行罪で留置所に入ってしまった。